リトミックや幼児さんのピアノレッスンでは、「指先を使う」ということを特に重点としています。
ピアノももちろん指先を使うものではありますが、理由はそれだけではなく
指先を使うという行為そのものが、集中力や忍耐力を高め、そのほかの「聞くこと」「弾くこと」などさまざまな発達につながるからです。
実際に、幼児さんで全くレッスンに集中せず、教室の壁を見たり足をばたつかせたり、講師との意思疎通があまりできていなかったケースにおいても
よく観察してみると、ものを「つかむ」ことはできても「つまむ」が全くできていないことが分かりました。
それから指先を使う活動を始め、根気強く行うことで、少しずつ他の活動でも熱心に取り組むようになったということがありました。
モンテッソーリの教えでも、指先を使うということはとても重要視されていますね。
30分レッスンの中でのワンコーナーになるため、実際に割ける時間はそれほど多いわけではありませんが
シール貼り、色塗りなどの基本的なもののほかに、指先でビーズやおはじきを持ったり、移し替えたり、
少し力がついてきたらトングやおはし、しゃもじをつかって手首をひねる動きも一緒に取り入れたりしながら行っていきます。