6月1日に私のピアノソロリサイタルを行いました。とてもよく響く教会で気持ちよく演奏させて頂きました。曲目は本格的でしたが、小さな子どもたちでも楽しめる内容で構成しました。
ピアノを教える立場として、上からではなくいつも子どもと対等にありたいと考えています。今回のように私の演奏する姿をみて、先生も頑張っているから自分も頑張ろうという気持ちになってもらえたら嬉しいです。いつもさまざまな方向から音楽と繋がる事ができるようにこれからも工夫していきたいと思います。
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写真の女の子はこの日『自分で(楽譜を見ながら)弾くから見といて!』と私のサポートなしで弾くという意思を伝えてくれました。自分で考え自発的に何かをする(ピアノを弾く)。年少さんの年齢でこのように取り組めたらそれだけで100点満点ですね(^_^)
さて、『啐啄同時』(そったくどうじ)とは禅の言葉で、
「そつ」は雛が内側からたまごのからをつつくこと。
「たく」は親鳥が外側からからをつつくことを言います。
雛鳥はたまごの中から殻をつつき、生まれてきます。
親鳥は外から殻をつついて孵化を助けます。
その時に、雛鳥がまだつつこうとしていないのに
親鳥が先につついても雛は生まれてきません。
つまり、親鳥と雛のタイミングが合うってはじめて雛が生まれてこれるのです。
早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ。
また、強すぎても弱すぎてもダメ。
これは日々の子育てはもちろん、ピアノのレッスンでも当てはめられます。
適切なタイミングで、適切な言葉で伝えることはとても大切だと思います。子どもが受け入れられるタイミングでなければどんな素晴らしい言葉も伝わりませんし、反対に子どもが受け入れ万全な状態なのにいつも通りに伝えてしまってはとてももったいないことになりますよね。
ペースはそれぞれ違いますが、成長の絶好のタイミングはどの子どもにも必ず訪れます。ですのでこちらは待つこと、そしてタイミングを見極められる目を持つこと、そしてその時が来たら最大限に引き出してあげられることが私の役割だと考えています。
レッスンでは『ここを大きく』『ここは小さく』というような言葉を使うことはあまりありません。まずはイメージを伝えて、そのためにどうしたら良いかを一緒に考えながら決めるようにしています。音楽とは、フォルテの場所をフォルテで弾いたら正解、ではありませんので強弱などが書いてあればその意味に納得し裏付けながら弾くことが大切です。
もちろん小さな子どもは【静かな曲】であっても、どう弾きたい?と聴くと【元気に!】などと言う時もあります。そんな時は決して否定せずに『じゃあ元気な感じで弾いてみようか!』と言って弾いてみます。そうすると、やっぱり静かな感じかなぁーと気づく人もいますし、やっぱり元気な感じであってた!と思う人もいます。それでもやはり否定はせずに、その子にとっては【元気系の曲】ととらえても良いと思っています。出来るだけ子どもの感性を尊重し、こちらからはその感性の幅を広げられるような働きかけていくようにしています。