ピアノを習っている方なら、一度は耳にするのが「バイエル」です。
教材のひとつとして、当たり前のように存在しているものなので、一見地味な存在に感じられますが…
あまり知られていないことですが、「バイエル」は人の名前からつけられたタイトルです。
ドイツの作曲家で、ピアニストでもあったフェルディナント・バイエルという人物によって作られました。
主に子どもなど、ピアノを始めて習う人へ向けた教本で、日本では非常に高いシェアがあり(現在は使用しない教室もあります)
世界でもトンプソンや、バーナムに並ぶ初級教本のひとつです。
曲数が非常に多く、指を動かす目的が主になっているため、どうしても単調なものが多く
美しいメロディーを感じて演奏したい生徒さんにはやや不人気です^^;
なぜ弾きたい曲だけではだめなんだろう?という疑問を持たれることもありますが
観客の前で美しい演技をするフィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングの選手たちが、実は
日々の地道な筋トレによって体を鍛えることを最も大切にしているのと同じようなことだと思います。
ピアノに限らず、何にでも言えることかもしれませんが…地味な練習はおろそかにできないということですね。
とは言っても、バイエルがすごく楽しい!とは言えない生徒さんの気持ちもよくわかるので、複雑ですが…