以前、ピアノを弾く際の姿勢についてお話させていただきましたが
今回は、その続きのお話です。
姿勢を正して、足をしっかりと床または足台につけて座ることで安定して音を出しやすくなる、とお伝えしましたが
それと同じくらい大事なことが、腕から肩にかけての柔軟性です。
フォルテッシモで弾くような場面では、大きな音を出すためにどうしても腕や肩に力が入り、硬くなってしまいがちなのですが
腕や手の力だけで大きな音を出そうとすると、どうしても力んだ音になってしまいます。
プロの演奏者の動画などを見ていただくとわかりやすいのですが
大きな音を出す際は、腕をハンマーのように重力で下に落として鍵盤を弾きます。
その際、肩は力まないようにストンと落とした状態にしておきます。
意識していないうちはどうしても、肘から下の力でゴリゴリと弾いてしまうことが多いのですが
それを防ぐために、演奏前のストレッチがとても有効です。
ストレッチといっても、本当に簡単な動きで構いませんので、肩の上げ下げや、肩の付け根から腕をくるくると回して
肩回りを脱力させておくだけでも、筋肉をリラックスさせた状態で弾くことができ
鍵盤の遠い部分に腕を広げる際も、とても動かしやすくなるのでおすすめです。
心なしか、精神的な演奏前の緊張もほぐれるような気がしています^^