ピアノにかぎらず、どんな楽器の演奏でも、クラシック以外のジャンルの音楽でも、
共通している最も大事な要素のひとつは、「呼吸」ではないでしょうか。
音楽の演奏においては、テンポやニュアンス、強弱を感じること=「呼吸」といってもいいかもしれません。
たとえばクラリネットやトランペットなどの管楽器は、直接息を吹き込んで演奏するためわかりやすい例ですね。
対して、指を鍵盤に置くだけで音が出るピアノの場合は、大きな音や小さな音の違いはわかりやすいものの
ふわっと一体感のあるスラーのイメージや、だんだんと大きくなる・小さく弱くなるなどの細かなニュアンスは
特に年齢の低い生徒さんにとってはとても難しい内容です。
実は、いま多くの生徒さんが取り組んでいる連弾は、この「呼吸」を意識するトレーニングにとてもぴったりな練習なのです^^
自分の呼吸を自分で聞くよりも、近くにいるひとの呼吸のほうが聞こえやすいため
お互いを意識することで演奏の直前にスッと息を吸ったり、だんだん大きな音になる際に背中がのびていく感覚などが自然と意識できるようになります。
呼吸は口頭での説明ではなかなか伝えにくい感覚ですが、こうして実際に演奏しながら学べることも沢山ありますね^^